JAJY115A september 2020 – september 2020 DRV8889-Q1 , LM5160-Q1 , TMS320F2800152-Q1 , TMS320F2800153-Q1 , TMS320F2800154-Q1 , TMS320F2800155 , TMS320F2800155-Q1 , TMS320F2800156-Q1 , TMS320F2800157 , TMS320F2800157-Q1 , UCC27712-Q1
インバータ・ステージのトランジスタの駆動には 3 相ブリッジ・ドライバ集積回路 (IC) を使用できます。ただし、駆動の強度が弱いため (500mA 未満)、3 相ブリッジ・ドライバ・ソリューションでは通常、電流ブースタとして機能するバッファが別途必要になります。これは部品の追加を意味し、コストの増加、プリント回路基板 (PCB) の大型化、EMI のリスクによるパフォーマンスの低下、および、理想的でない PCB レイアウトに起因するシステム全体の伝搬遅延の増加につながります。
トランジスタのスイッチング損失を最小限に抑え、EMI を低減してシステム効率を高められるようにするには、図 10 に示すように、UCC27712-Q1 などのハーフブリッジ・ゲート・ドライバを使用してインバータ・ステージの各相を駆動することを検討してください。
ゲート・ドライバ側から見ると、EMI には多くの場合、ゲートのオーバーシュートが伴います。図 10 に示すハーフブリッジ・ゲート・ドライバによるアプローチでは、余分な部品を除去しやすくなり、PCB レイアウトの複雑さが軽減されます。これは、ドライバをトランジスタのごく近くに配置できると同時に、スイッチ・ノードを最小限の領域に制限できるためです。こうした工夫により、EMI の問題が少なくなります。また、IC で大きなソース電流とシンク電流を実現できるため、ハーフブリッジ・ゲート・ドライバはゲート駆動電流を増幅するための外部ブースタ・ステージを必要としません。ハーフブリッジ・ドライバは通常、インターロック機能とデッドタイム機能を実装しており、両方の出力が同時にオンになるのを防ぐことでハーフブリッジをシュートスルーから保護し、トランジスタを効果的に駆動するための十分な余裕を提供します。