パッケージ情報
パッケージ | ピン数 NFBGA (ZCE) | 298 |
動作温度範囲 (℃) 0 to 90 |
パッケージ数量 | キャリア 160 | JEDEC TRAY (5+1) |
AM3351 の特徴
- 最大1GHzの Sitara™
ARM®
Cortex®-A8 32ビットRISCプロセッサ
- NEON™SIMDコプロセッサ
- 32KBのL1命令キャッシュおよび32KBのデータ・キャッシュ、単一エラー検出(パリティ)付き
- 256KBのL2キャッシュ、エラー訂正コード(ECC)付き
- 176KBのオンチップ・ブートROM
- 64KBの専用RAM
- エミュレーションおよびデバッグ − JTAG
- 割り込みコントローラ(最大128の割り込み要求)
- オンチップ・メモリ(共有L3 RAM)
- 64KBの汎用オンチップ・メモリ・コントローラ(OCMC) RAM
- すべてのマスタからアクセス可能
- 高速ウェークアップ用の保持をサポート
- 外部メモリ・インターフェイス(EMIF)
- mDDR(LPDDR)、DDR2、DDR3、DDR3Lコントローラ
- mDDR: 200MHzクロック(データ速度: 400MHz)
- DDR2: 266MHzクロック(データ速度: 532MHz)
- DDR3: 400MHzクロック(データ速度: 800MHz)
- DDR3L: 400MHzクロック(データ速度: 800MHz)
- 16ビット・データ・バス
- 合計1GBのアドレッシング可能領域
- 1つのx16または2つのx8メモリ・デバイス構成をサポート
- 汎用メモリ・コントローラ(GPMC)
- 最大7個のチップ選択(NAND、NOR、Muxed-NOR、SRAM)を備えた、柔軟な8ビットおよび16ビット非同期メモリ・インターフェイス
- BCHコードを使用して4、8、または16ビットECCをサポート
- ハミング・コードを使用して1ビットECCをサポート
- エラー特定モジュール(ELM)
- GPMCと組み合わせて使用すると、BCHアルゴリズムで生成されたシンドローム多項式により、データ・エラーのアドレスを特定可能
- BCHアルゴリズムに基づいて、512バイトごとに4、8、または16ビットのブロック・エラー特定をサポート
- mDDR(LPDDR)、DDR2、DDR3、DDR3Lコントローラ
- プログラム可能なリアルタイム・ユニット・サブシステムと、産業用通信サブシステム(PRU-ICSS)
- EtherCAT®、PROFIBUS、PROFINET、EtherNet/IP™などのプロトコルをサポート
- 2個のプログラマブル・リアルタイム・ユニット(PRU)
- 200MHzで動作可能な32ビットのロード/ストアRISCプロセッサ
- 8KBの命令RAM、単一エラー検出(パリティ)付き
- 8KBのデータRAM、単一エラー検出(パリティ)付き
- 64ビット・アキュムレータを備えたシングル・サイクル32ビット乗算器
- GPIOモジュールの拡張により、シフトイン/シフトアウトおよび外部信号の並列ラッチをサポート
- 12KBの共有RAM、単一エラー検出(パリティ)付き
- 各PRUからアクセス可能な120バイトのレジスタ・バンク×3
- システム入力イベント処理用の、割り込みコントローラ(INTC)モジュール
- 内部および外部マスタをPRU-ICSS内部のリソースに接続する、ローカル相互接続バス
- PRU-ICSS内部のペリフェラル:
- 最大12Mbpsをサポートする、フロー制御ピン付きUARTポート×1
- eCAP (Enhanced Capture)モジュール×1
- EtherCATなどの産業用イーサネットをサポートするMIIイーサネット・ポート×2
- MDIOポート×1
- 電源、リセット、クロック管理(PRCM)モジュール
- スタンバイおよびディープ・スリープ・モードの開始と終了を制御
- スリープ・シーケンス、電力ドメインのスイッチオフ・シーケンス、ウェークアップ・シーケンス、電力ドメインのスイッチオン・シーケンスを制御
- クロック
- 15~35MHzの高周波発振器を搭載し、各種のシステムおよびペリフェラル・クロック用のリファレンス・クロックを生成
- 個別のクロックのイネーブル/ディセーブル制御をサポートしているため、サブシステムおよびペリフェラルでの消費電力低減を促進
- 5つのADPLLにより、システム・クロックを生成(MPUサブシステム、DDRインターフェイス、USBおよびペリフェラル(MMCおよびSD、UART、SPI、I2C)、L3、L4、イーサネット、GFX (SGX530)、LCDピクセル・クロック)
- 電源
- 2つの切り替え不能な電力ドメイン(リアルタイム・クロック(RTC)、ウェークアップ・ロジック(WAKEUP))
- 3つの切り替え可能な電力ドメイン(MPUサブシステム(MPU)、SGX530 (GFX)、ペリフェラルとインフラストラクチャ(PER))
- SmartReflex™Class 2Bを実装し、ダイの温度、プロセスのバリエーション、性能に基づいてコア電圧のスケーリングを実行(適応型電圧スケーリング(AVS))
- 動的電圧周波数スケーリング(DVFS)
- リアルタイム・クロック(RTC)
- リアルタイムの日付(日-月-年-曜日)および時刻(時-分-秒)情報
- 32.768kHz発振器、RTCロジック、1.1V内部LDOを内蔵
- 独立のパワー・オン・リセット(RTC_PWRONRSTn)入力
- 外部からのウェーク・イベント専用の入力ピン(EXT_WAKEUP)
- プログラム可能なアラームを使用して、PRCM (ウェークアップ用)またはCortex-A8 (イベント通知用)への内部割り込みを生成可能
- プログラム可能なアラームを外部出力(PMIC_POWER_EN)とともに使用して、電力管理ICにより非RTC電力ドメインを復元可能
- ペリフェラル
- 最大2つのUSB 2.0高速OTGポート、PHY搭載
- 最大2つの産業用ギガビット・イーサネットMAC (10、100、1000Mbps)
- 内蔵スイッチ
- 各MACはMII、RMII、RGMII、MDIOインターフェイスをサポート
- イーサネットのMACおよびスイッチは他の機能と独立して動作可能
- IEEE 1588v2高精度時刻プロトコル(PTP)
- 最大2つのコントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)ポート
- CANバージョン2パートAおよびBをサポート
- 最大2つのマルチチャネル・オーディオ・シリアル・ポート(McASP)
- 最高50MHzの送信および受信クロック
- McASPポートごとに最大4つのシリアル・データ・ピン、個々に独立したTXおよびRXクロック
- 時分割多重化(TDM)、IC間サウンド(I2S)、および類似のフォーマットをサポート
- デジタル・オーディオ・インターフェイス送信(SPDIF、IEC60958-1、AES-3フォーマット)をサポート
- 送受信用FIFOバッファ(256バイト)
- 最大6つのUART
- すべてのUARTがIrDAおよびCIRモードをサポート
- すべてのUARTがRTSおよびCTSフロー制御をサポート
- UART1は完全なモデム制御をサポート
- 最大2つのマスタおよびスレーブMcSPIシリアル・インターフェイス
- 最大2つのチップ選択
- 最大48MHz
- 最大3つのMMC、SD、SDIOポート
- 1、4、8ビットMMC、SD、SDIOモード
- MMCSD0には、1.8Vまたは3.3V動作用の専用の電力レールを搭載
- 最高48MHzのデータ転送速度
- カード検出と書き込み保護をサポート
- MMC4.3、SD、SDIO 2.0仕様に準拠
- 最大3つのI2Cマスタおよびスレーブ・インターフェイス
- 標準モード(最高100kHz)
- ファースト・モード(最高400kHz)
- 最大4バンクの汎用I/O (GPIO)ピン
- バンクごとに32本のGPIOピン(他の機能ピンと多重化)
- GPIOピンを割り込み入力として使用可(バンクごとに最大2つの割り込み入力)
- 最大3つの外部DMAイベント入力、割り込み入力としても使用可能
- 8つの32ビット汎用タイマ
- DMTIMER1は1msタイマで、オペレーティング・システム(OS)のティックに使用
- DMTIMER4~DMTIMER7はピン出力
- 1つのウォッチドッグ・タイマ
- SGX530 3Dグラフィック・エンジン
- タイルベースのアーキテクチャにより、最大で毎秒2000万ポリゴンを処理
- ユニバーサル・スケーラブル・シェーダー・エンジン(USSE)はマルチスレッドのエンジンで、ピクセルおよび頂点シェーダー機能を搭載
- Microsoft VS3.0、PS3.0、OGL2.0を超える高度なシェーダー機能セット
- 業界標準APIのDirect3D Mobile、OGL-ES 1.1および2.0、OpenVG 1.0、OpenMaxをサポート
- 粒度の細かいタスク切り替え、負荷分散、電力管理
- 高度なジオメトリDMAベースの動作により、CPUとの連携は最小限
- プログラム可能な高品質の画像アンチ・エイリアシング
- メモリ・アドレッシングの完全な仮想化により、統一メモリ・アーキテクチャでOSが動作可能
- LCDコントローラ
- 最大24ビットのデータ出力、ピクセルごとに8ビット(RGB)
- 最大2048×2048の解像度(最高ピクセル・クロック126MHz)
- LCDインターフェイス・ディスプレイ・ドライバ(LIDD)コントローラを内蔵
- ラスタ・コントローラを内蔵
- 内蔵DMAエンジンにより、割り込みやファームウェア・タイマでプロセッサに負荷をかけることなく、外部フレーム・バッファからデータを取得可能
- 深さ512ワードの内部FIFO
- 対応ディスプレイ・タイプ
- 文字ディスプレイ - LIDDコントローラを使用してこれらのディスプレイをプログラム可能
- パッシブ・マトリクスLCDディスプレイ - LCDラスタ表示コントローラを使用して、パッシブ・ディスプレイへの一定したグラフィック更新用のタイミングおよびデータを供給
- アクティブ・マトリクスLCDディスプレイ - 外部のフレーム・バッファ領域と内部のDMAエンジンを使用して、パネルへのデータのストリーミングを駆動
- 12ビットの逐次比較型(SAR) ADC
- 毎秒200Kサンプル
- 入力は、8つのアナログ入力のいずれからでも選択でき、8:1アナログ・スイッチにより多重化
- 4線、5線、8線の抵抗式タッチ画面コントローラ(TSC)インターフェイスとして動作するように構成可能
- 最大3つの32ビットeCAPモジュール
- 3つのキャプチャ入力、または3つの補助PWM出力として構成可能
- 最大3つの拡張高分解能PWMモジュール(eHRPWMs)
- 専用の16ビットの時間ベース・カウンタ、時間および周波数の制御機能付き
- 6つのシングル・エンド、6つのデュアル・エッジ対称型、または3つのデュアル・エッジ非対称型出力として構成可能
- 最大3つの32ビット拡張直交エンコーダ・パルス(eQEP)モジュール
- デバイス識別情報
- 電気的ヒューズ・ファーム(FuseFarm)が内蔵され、その一部のビットは工場でプログラム可能
- 製造ID
- デバイス部品番号(固有のJTAG ID)
- デバイスのリビジョン(ホストのARMから読み取り可能)
- 電気的ヒューズ・ファーム(FuseFarm)が内蔵され、その一部のビットは工場でプログラム可能
- デバッグ・インターフェイスのサポート
- ARM (Cortex-A8およびPRCM)、PRU-ICSSデバッグ用のJTAGおよびcJTAG
- デバイスの境界スキャンをサポート
- IEEE 1500をサポート
- DMA
- オンチップの拡張DMAコントローラ(EDMA)に、3つのサードパーティー転送コントローラ(TPTC)および1つのサードパーティー・チャネル・コントローラ(TPCC)を搭載し、最大64のプログラム可能な論理チャネルおよび8つのQDMAチャネルをサポート。EDMAは次の目的に使用
- オンチップ・メモリとの間の転送
- 外部ストレージ(EMIF、GPMC、スレーブ・ペリフェラル)との間の転送
- オンチップの拡張DMAコントローラ(EDMA)に、3つのサードパーティー転送コントローラ(TPTC)および1つのサードパーティー・チャネル・コントローラ(TPCC)を搭載し、最大64のプログラム可能な論理チャネルおよび8つのQDMAチャネルをサポート。EDMAは次の目的に使用
- プロセッサ間通信(IPC)
- Cortex-A8、PRCM、およびPRU-ICSS間のプロセス同期のため、IPCおよびスピンロック用のハードウェア・ベースのメールボックスを内蔵
- メールボックス・レジスタにより割り込みを生成
- 4つのイニシエータ(Cortex-A8、PRCM、PRU0、PRU1)
- スピンロックには128のソフトウェア割り当てロック・レジスタを搭載
- メールボックス・レジスタにより割り込みを生成
- Cortex-A8、PRCM、およびPRU-ICSS間のプロセス同期のため、IPCおよびスピンロック用のハードウェア・ベースのメールボックスを内蔵
- セキュリティ
- ハードウェア暗号化アクセラレータ(AES、SHA、RNG)
- セキュア・ブート
- ブート・モード
- ブート・モードは、PWRONRSTnリセット入力ピンの立ち上がりエッジでラッチされるブート構成ピンにより選択
- パッケージ
- 298ピンのS-PBGA-N298ビア・チャネル・パッケージ
(接尾辞ZCE)、0.65mmボール・ピッチ - 324ピンのS-PBGA-N324パッケージ
(接尾辞ZCZ)、0.80mmボール・ピッチ
- 298ピンのS-PBGA-N298ビア・チャネル・パッケージ
AM3351 に関する概要
AM335xマイクロプロセッサは、ARM Cortex-A8プロセッサをベースとして画像、グラフィック処理、ペリフェラル、およびEtherCATやPROFIBUSなどの産業用インターフェイス・オプションを追加して拡張したデバイスです。これらのデバイスは、高レベルのオペレーティング・システム(HLOS)をサポートしています。 Linux®および Android™は、TIから無料で利用可能です。
AM335xマイクロプロセッサには、機能ブロック図に示すサブシステムが含まれています。各サブシステムについて、以下で簡単に説明します。
マイクロプロセッサ・ユニット(MPU)サブシステムは、ARM Cortex-A8プロセッサおよび PowerVR SGX™グラフィック・アクセラレータ・サブシステムをベースとして、3Dグラフィック・アクセラレーションにより、ディスプレイやゲーム用の効果をサポートします。
PRU-ICSSはARMコアと分離されているため、独立の動作とクロック供給が可能で、より効率的で柔軟な設計が可能です。PRU-ICSSにより、EtherCAT、PROFINET、EtherNet/IP、PROFIBUS、Ethernet Powerlink、Sercos、その他の追加ペリフェラル・インターフェイスやリアルタイム・プロトコルが利用可能になります。さらに、PRU-ICSSのプログラム可能な性質と、ピン、イベント、およびすべてのシステム・オン・チップ(SoC)リソースにアクセスできることから、高速でリアルタイムの応答を柔軟に提供し、特化したデータ処理操作や、カスタム・ペリフェラル・インターフェイスを実現可能で、SoCの他のプロセッサ・コアをタスクの負荷から解放できます。