TSW40RF80EVM

TSW40RF80 評価基板 (EVM) は、2 個の送信と 2 個の受信 (2T2R) を使用する RF (無線周波数) サンプリング トランシーバのリファレンス デザインです。この評価基板は、デュアルチャネル RF サンプリング D/A コンバータ (DAC) である DAC38RF80 と、デュアルチャネル RF サンプリング A/D コンバータ (ADC) である ADC32RF45 を搭載しています。

DAC38RF80 は最大 9GSPS のサンプリング レートで動作し、高周波クロックを生成するための PLL/VCO (フェーズ ロック ループと電圧制御発振器) をオンボード搭載しています。出力はシングルエンドであるため、50Ω の回路に簡単に接続できます。ADC32RF45 は最大 3GSPS のサンプリング レートで動作します。各チャネルでデュアルのデジタル ダウン コンバータを使用することも、コンバータをバイパス (迂回) してナイキスト帯域幅全体にアクセスすることもできます。

TSW40RF80EVM が搭載している LMK04828 クロック ジェネレータは、DAC の PLL に対して基準信号を提供し、JESD204B プロトコルが必要とする SYSREF 信号を生成します。また、RF シンセサイザである LMX2582 も搭載しており、ADC に適した位相ノイズが非常に小さいクロック ソリューションを実現できます。

TSW40RF80EVM は、LDO を使用しない効率的なパワー マネージメント ソリューションを実装し、必須である複数の電源レールを供給するために DC/DC コンバータのみを使用しています。このデザインは、標準の FMC (FPGA メザニン カード) 準拠の幅に収まり、TI のパターン / キャプチャ カード ソリューション (TSW14J56) や、多くの FPGA 開発キットとの接続が可能です。

特長