JAJSKV5C december 2020 – may 2023 TMP139
PRODUCTION DATA
デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。
TMP139 は、表 7-6 に示すように、I3C の基本仕様に記載されている CCC のサブセットをサポートしています。JESD302-1 で規定されている CCC のみがサポートされています。TMP139 は、サポートされていない CCC に対して NACK 応答する (可能な場合) か、または、一般的な I3C バスではその動作を無視するものとします。 同様に、サポートされている CCC についても、TMP139 が I2C モード と I3C モードのどちらであるかによって、対応可能でない CCC が送信された場合、デバイスはその動作を無視するものとします。
TMP139 では、デバイス指定の読み取りまたは書き込み動作を処理するためには、その前に、いずれかの CCC を受信した後にバス上でストップ・コンディションが必要です。同様に、デバイス指定の読み取りまたは書き込み条件を処理する場合は、次にいずれかの CCC を発行する前に、バス上でストップ・コンディションが必要です。
TMP139 は、別のダイレクト CCC の後に、リピート・スタート・コンディション付きのダイレクト CCC を受信できます。同様に、別のブロードキャスト CCC に続いて、リピート・スタート・コンディション付きのブロードキャスト CCC を送信することも有効です。このような場合、デバイスが実行するアクションは、バス上のストップ・コンディションの後でのみ更新されます。 ダイレクト CCC の後にブロードキャスト CCC が続く場合またはその逆の場合で、リピート・スタート・コンディションがあるときには、TMP139の動作は定義されません。たとえば、SETHID CCC の後にリピート・スタート、次に SETAASA CCC の後にストップ・コンディションを送信するのは、I2C モードでは適正な組み合わせです。しかし I3C モードにおいて、ダイレクト ENEC CCC の後にリピート・スタート、次にブロードキャスト DEVCTRL CCC を送信するのは、TMP139 に対して有効な条件ではありません。ホストは、ブロードキャスト DEVCTRL CCC を送信する前に、ENEC CCC の後でストップを発行する必要があります。
TMP139 に送信される CCC は、ブロードキャスト・コードまたはダイレクト・コードのいずれかです。すべての CCC 動作では、ホストは 7'h7E と R/W = 0 を送信し、その後に CCC およびその CCC 固有のペイロード・バイトを送信する必要があります。ダイレクト CCC の場合、ホストは、CCC バイトの後にバス上でリピート・スタートを発行し、その次にペイロード・バイトを送信しなければなりません。
CCC | モード | コード | 説明 | I2C モードで適用可能 | I3C モードで適用可能 |
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ENEC | ブロードキャスト | 0x00 | イベント割り込みをイネーブル | 不可 | 可 |
ダイレクト | 0x80 | ||||
DISEC | ブロードキャスト | 0x01 | イベント割り込みをディセーブル | 不可 | 可 |
ダイレクト | 0x81 | ||||
RSTDAA | ブロードキャスト | 0x06 | デバイスを I2C モードに設定 | 不可 | 可 |
SETAASA | ブロードキャスト | 0x29 | デバイスを I3C 基本モードに設定 | 可 | 不可 |
GETSTATUS | ダイレクト | 0x90 | デバイス情報の取得 | 不可 | 可 |
DEVCAP | ダイレクト | 0xE0 | デバイス機能の取得 | 不可 | 可 |
SETHID | ブロードキャスト | 0x61 | TMP139 が 3 ビットの HID フィールドを更新 | 可 | 不可 |
DEVCTRL | ブロードキャスト | 0x62 | デバイスの設定 | 可 | 可 |