JAJSKV5C december   2020  – may 2023 TMP139

PRODUCTION DATA  

  1.   1
  2. 特長
  3. アプリケーション
  4. 概要
  5. 改訂履歴
  6. ピン構成および機能
  7. 仕様
    1. 6.1 絶対最大定格
    2. 6.2 ESD 定格
    3. 6.3 推奨動作条件
    4. 6.4 熱に関する情報
    5. 6.5 電気的特性
    6. 6.6 タイミング要件
    7. 6.7 スイッチング特性
    8. 6.8 タイミング図
    9. 6.9 代表的特性
  8. 詳細説明
    1. 7.1 概要
    2. 7.2 機能ブロック図
    3. 7.3 機能説明
      1. 7.3.1 パワーアップ・シーケンス
      2. 7.3.2 パワーダウンおよびデバイス・リセット
      3. 7.3.3 温度結果および限界値
      4. 7.3.4 バス・リセット
      5. 7.3.5 割り込みの生成
      6. 7.3.6 パリティ・エラー・チェック
      7. 7.3.7 パケット・エラー・チェック
    4. 7.4 デバイスの機能モード
      1. 7.4.1 変換モード
      2. 7.4.2 シリアル・アドレス
      3. 7.4.3 I2C モードの動作
        1. 7.4.3.1 ホスト I2C 書き込み動作
        2. 7.4.3.2 ホスト I2C 読み取り動作
        3. 7.4.3.3 ホスト I2C 読み取り動作 (デフォルト読み取りアドレス・ポインタ・モード)
        4. 7.4.3.4 I2C モードから I3C 基本モードへの切り換え
      4. 7.4.4 I3C 基本モードの動作
        1. 7.4.4.1 ホスト I3C 書き込み動作、PEC なし
        2. 7.4.4.2 ホスト I3C 書き込み動作、PEC 付き
        3. 7.4.4.3 PEC なしのホスト I3C 読み取り動作
        4. 7.4.4.4 ホスト I3C 読み取り動作、PEC 付き
        5. 7.4.4.5 ホスト I3C 読み取り動作 (デフォルト読み取りアドレス・ポインタ・モード)
      5. 7.4.5 インバンド割り込み
        1. 7.4.5.1 インバンド割り込み調停ルール
        2. 7.4.5.2 インバンド割り込みバス・トランザクション
      6. 7.4.6 コモン・コマンド・コードのサポート
        1. 7.4.6.1 ENEC CCC
        2. 7.4.6.2 DISEC CCC
        3. 7.4.6.3 RSTDAA CCC
        4. 7.4.6.4 SETAASA CCC
        5. 7.4.6.5 GETSTATUS CCC
        6. 7.4.6.6 DEVCAP CCC
        7. 7.4.6.7 SETHID CCC
        8. 7.4.6.8 DEVCTRL CCC
      7. 7.4.7 I/O 動作
      8. 7.4.8 タイミング図
    5. 7.5 プログラミング
      1. 7.5.1 割り込みメカニズムのイネーブル
      2. 7.5.2 割り込みのクリア
    6. 7.6 レジスタ・マップ
  9. アプリケーションと実装
    1. 8.1 アプリケーション情報
    2. 8.2 代表的なアプリケーション
      1. 8.2.1 設計要件
      2. 8.2.2 詳細な設計手順
      3. 8.2.3 アプリケーション曲線
    3. 8.3 電源に関する推奨事項
    4. 8.4 レイアウト
      1. 8.4.1 レイアウトのガイドライン
      2. 8.4.2 レイアウト例
  10. デバイスおよびドキュメントのサポート
    1. 9.1 ドキュメントの更新通知を受け取る方法
    2. 9.2 サポート・リソース
    3. 9.3 商標
    4. 9.4 静電気放電に関する注意事項
    5. 9.5 用語集
  11. 10メカニカル、パッケージ、および注文情報

パッケージ・オプション

デバイスごとのパッケージ図は、PDF版データシートをご参照ください。

メカニカル・データ(パッケージ|ピン)
  • YAH|6
サーマルパッド・メカニカル・データ
発注情報

コモン・コマンド・コードのサポート

TMP139 は、表 7-6 に示すように、I3C の基本仕様に記載されている CCC のサブセットをサポートしています。JESD302-1 で規定されている CCC のみがサポートされています。TMP139 は、サポートされていない CCC に対して NACK 応答する (可能な場合) か、または、一般的な I3C バスではその動作を無視するものとします。 同様に、サポートされている CCC についても、TMP139 が I2C モード と I3C モードのどちらであるかによって、対応可能でない CCC が送信された場合、デバイスはその動作を無視するものとします。

TMP139 では、デバイス指定の読み取りまたは書き込み動作を処理するためには、その前に、いずれかの CCC を受信した後にバス上でストップ・コンディションが必要です。同様に、デバイス指定の読み取りまたは書き込み条件を処理する場合は、次にいずれかの CCC を発行する前に、バス上でストップ・コンディションが必要です。

TMP139 は、別のダイレクト CCC の後に、リピート・スタート・コンディション付きのダイレクト CCC を受信できます。同様に、別のブロードキャスト CCC に続いて、リピート・スタート・コンディション付きのブロードキャスト CCC を送信することも有効です。このような場合、デバイスが実行するアクションは、バス上のストップ・コンディションの後でのみ更新されます。 ダイレクト CCC の後にブロードキャスト CCC が続く場合またはその逆の場合で、リピート・スタート・コンディションがあるときには、TMP139の動作は定義されません。たとえば、SETHID CCC の後にリピート・スタート、次に SETAASA CCC の後にストップ・コンディションを送信するのは、I2C モードでは適正な組み合わせです。しかし I3C モードにおいて、ダイレクト ENEC CCC の後にリピート・スタート、次にブロードキャスト DEVCTRL CCC を送信するのは、TMP139 に対して有効な条件ではありません。ホストは、ブロードキャスト DEVCTRL CCC を送信する前に、ENEC CCC の後でストップを発行する必要があります。

TMP139 に送信される CCC は、ブロードキャスト・コードまたはダイレクト・コードのいずれかです。すべての CCC 動作では、ホストは 7'h7E と R/W = 0 を送信し、その後に CCC およびその CCC 固有のペイロード・バイトを送信する必要があります。ダイレクト CCC の場合、ホストは、CCC バイトの後にバス上でリピート・スタートを発行し、その次にペイロード・バイトを送信しなければなりません。

表 7-6 サポートされている CCC
CCCモードコード説明I2C モードで適用可能I3C モードで適用可能
ENECブロードキャスト0x00イベント割り込みをイネーブル不可
ダイレクト0x80
DISECブロードキャスト0x01イベント割り込みをディセーブル不可
ダイレクト0x81
RSTDAAブロードキャスト0x06デバイスを I2C モードに設定不可
SETAASAブロードキャスト0x29デバイスを I3C 基本モードに設定不可
GETSTATUSダイレクト0x90デバイス情報の取得不可
DEVCAPダイレクト0xE0デバイス機能の取得不可
SETHIDブロードキャスト0x61TMP139 が 3 ビットの HID フィールドを更新不可
DEVCTRLブロードキャスト0x62デバイスの設定