JAJSE62A November 2017 – December 2021 TPS55160-Q1 , TPS55162-Q1 , TPS55165-Q1
PRODUCTION DATA
TPS5516x-Q1 デバイス・ファミリは、高電圧同期整流式の昇降圧 DC/DC コンバータです。自動車用バッテリなど、多種多様な入力電源からの安定した電源出力を実現します。降圧 / 昇圧オーバーラップ制御により、降圧モードおよび昇圧モードに自動的に切り替わり、最適な水準まで効率を高めることができます。TPS55165-Q1 の出力電圧は固定レベルである 5V または 12V に設定できる一方、TPS55160-Q1 および TPS55162-Q1 デバイスの出力電圧は、外付け分圧抵抗回路を使って 5.7V~9V の範囲で設定可能です。
通常の自動車用バッテリ電圧における出力電流は最大 1A で、一般的なバッテリ・クランク・プロファイルのように低い入力電圧では 0.4A を維持できます。この昇降圧コンバータは、固定周波数のパルス幅変調 (PWM) 制御回路を基礎とし、同期整流を使用して最大の効率を実現しています。スイッチング周波数を 2MHz (標準値) に設定しているため、小型インダクタを使用して占有面積を低減できます。
部品番号 | パッケージ(1) | 本体サイズ (公称) |
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TPS55160-Q1 | HTSSOP (20) | 6.50mm × 4.40mm |
TPS55162-Q1 | ||
TPS55165-Q1 |
Changes from Revision * (November 2017) to Revision A (December 2021)
選択可能なスペクトラム拡散オプションにより (TPS55160-Q1 および TPS55165-Q1)、放射電磁妨害 (EMI) の低減を支援します。ループ補償回路を内蔵しているため、外付け補償部品は不要です。低消費電力モードでは (TPS55160-Q1 および TPS55165-Q1)、静止電流が 15µA 未満となり、車載電子制御ユニット (ECU) をスタンバイ・モード (listen-to-CAN モードなど) に維持しながら、OEM の静止電流要件を満たすことができます。低消費電力モードをディスエーブルにし、全負荷電流範囲にわたり固定スイッチング周波数 2MHz (標準値) で、コンバータをフル連続モードで動作させることも可能です。インダクタの最大平均電流は、標準値 2A に制限されています。
バッテリの消耗を最小限に抑えるために、コンバータをディスエーブルできます。さらに、パワー・グッド (PG) ピンにより、出力レールが規定の許容値を下回った場合にそれが示されます。また、電力ラッチ機能を備えているため、外付けマイクロコントローラ・ユニット (MCU) で出力電圧を必要な期間利用できるようにすることも可能です。
このデバイスは、20 ピン HTSSOP PowerPAD パッケージで供給されます。