JAJA732A February 2019 – January 2023 LM5155 , LM5155-Q1 , LM51551 , LM51551-Q1
このセクションでは、連続導通モード動作でピーク電流モード制御のフライバック・レギュレータの制御ループを十分に安定させるための、一般的な手法について説明します。絶縁型フィードバック・パスを実装する回路を、図 3-2 に示します。1 次側と 2 次側の間の電圧絶縁を維持するため、フォトカプラを使用します。図 3-2 では、LM5155 の FB ピンがグランドに接続されています。COPTO は、フォトカプラの寄生容量です。この値は、選択した RPULLUP の値によって異なり、フォトカプラのデータシートを使用して推定できます。CCOMP が COPTO よりはるかに大きいと仮定すると、これによってループ計算を簡略化できます。ただし、RPULLUP と COPTO によって極が形成され、これはループを正確にモデル化するため考慮されます。絶縁型帰還の伝達関数の詳細なモデルについては、表 5-2 を参照してください。
制御ループのクロスオーバー周波数を設定し、帰還パスの極とゼロを配置して安定した動作を達成する方法は数多く存在します。ループ補償の選択プロセスは、いくつもの簡単な手順に分けられます。各手順について、以下のセクションで解説します。