JAJA768D June   2015  – June 2024 DLP2010 , DLP230NP , DLP3010 , DLP3310 , DLP4710 , DLP471TP , DLP472NE , DLP472TE , DLPC6401

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   概要
  4.   モバイル スマート TV とは
  5.   従来のディスプレイに対するモバイル スマート TV のメリット
  6.   モバイル スマート TV で DLP テクノロジーを選択する理由
  7.   DLP テクノロジーを使用したモバイル スマート TV に関するシステムおよび電子回路の考慮事項
  8.   モバイル スマート TV 用 DLP チップセットのラインアップ
  9.   モバイル スマート TV の製品開発を始める

DLP テクノロジーを使用したモバイル スマート TV に関するシステムおよび電子回路の考慮事項

代表的なモバイル スマート TV システムは、次の 2 つのサブシステムで構成されています (図 4 を参照)。

  • フロント エンド サブシステム
  • DLP プロジェクション サブシステム

 モバイル スマート TV のシステム図図 4 モバイル スマート TV のシステム図

フロント エンド サブシステム は、以下のような機能を提供するアプリケーション プロセッサで構成されています。

  • Wi-Fi®Bluetooth®
  • HDMI
  • IR リモート コントロール
  • オーディオ制御
  • ファン制御
  • キーストーン自動補正用チルト センサ
  • オートフォーカス用モーター制御

DLP プロジェクション サブシステム:DLP プロジェクション サブシステムは、DLP 光学モジュールと DLP 電子回路という 2 つの追加サブシステムで構成されています。

  • DLP 光学モジュール:DLP DMD と関連する、照射用光源、光学素子、必要な機械部品は、光学モジュールまたはライト エンジンと呼ばれるコンパクトで堅牢なユニットに統合されています (図 5 を参照) 。
 光学モジュールの概略図図 5 光学モジュールの概略図

光学モジュールは、システムの中核となるディスプレイ部品です。光学モジュールには、アプリケーションや要件に応じて各種のサイズがあります。一般に、輝度が高ければ高いほど、より大きな LED、光学素子、DMD、ヒートシンクやファンといった熱管理部品を使うため、光学モジュールのサイズは大きくなります。

開発期間を短縮するため、DLP エコシステムに参加している多数の ODM から、さまざまな設計、サイズ、機能、性能を備えた多くの DLP 光学モジュールが簡単に入手できます。このエコシステムと ODM に関する問い合わせ先の詳細については、DLP ソリューションとサービスのページをご覧ください。

容易に入手できるどの光学モジュールも要件を満たさないない場合、カスタム光学設計をサポートできる専門知識を持った DLP デザインハウスが複数存在します。

DLP 電子回路

  • モバイル スマート TV アプリケーションの代表的な DLP 電子回路システムのブロック図を 図 6 に示します。主要なコンポーネントは、DLP コントローラ、DLP チップセット パワー マネージメント IC、LED 駆動回路です。
    • DLP コントローラは I2C 経由でフロント エンド プロセッサと通信し、パラレル インターフェイス経由で 24 ビット RGB ビデオ データを受信します。
    • DLP システムのパワーアップ / パワーダウンは、PROJ_ON 信号を使用し、フロント エンド プロセッサによって制御されます。
    • パワー マネージメント IC (PMIC)/LED ドライバは DLP コントローラと DMD に必要なすべての電源を提供し、LED ドライバは RGB LED 電流を制御します。
 DLP3010、DLPC3438、DLPA3000 を使用した DLP 電子回路システムのブロック図図 6 DLP3010、DLPC3438、DLPA3000 を使用した DLP 電子回路システムのブロック図