JAJU897 june 2023 BQ24072 , LMR36520 , TLV62568 , TPS2116
図 3-4 に、24VAC システムを接続したときの電源投入シーケンスを示します。バッテリはすでに接続されており、24VAC が接続されるまではバッテリが 3V3 レールに電力を供給しています。24VAC が接続されると、24VAC システムはバッテリの充電を開始し、システム負荷への電力供給を引き継ぎます。RectOut は、24VAC の初期接続から約 240ms で定常状態に達します。24VAC トランスのばらつきは、図 3-4、図 3-8、および図 3-10 の比較から観察されるように、定常状態の立ち上がり時間のばらつきの原因となります。LMR36520 レールは、(OR 接続ソリューションの出力に直接接続されている) ノード PWRIn の位置でテストされていることに注意してください。3V3 レールは、バッテリ電源から 24VAC 電源への遷移中に、識別可能な過渡応答を示しません。図 3-8 および図 3-10 では、24VAC トランスの許容誤差の影響を検討するための起動テストを実施し、図 3-4 と同等の結果を示しています。図 3-5、図 3-9、および図 3-11 では、24VAC 電源の即時喪失をテストしています。これらのテストにおける RectOut のスムーズな動作から明らかなように、バッテリは完全に充電され、大きな負荷電流は供給されていません。24VAC 電源喪失時には、RectOut は、公称 24VAC では整流コンデンサの大半のエネルギーを 1 秒以内に放電します。図 3-6 および 図 3-7 は、3V3 バスに接続された負荷が電流を要求している状態で 24VAC 電源が失われた場合を示しています。整流コンデンサは、無負荷状態よりもかなり高速に放電されます。BM24072 がバッテリ電源に遷移すると、BMOut レールの電圧は低下します。3V3 レールは 24VAC の喪失に対して大きな過渡応答を示さず、安定化された状態で出力負荷への電力供給を継続します。