JAJU897 june 2023 BQ24072 , LMR36520 , TLV62568 , TPS2116
USB 電源入力は、LMR36520 デバイスと同じように、システム全体に電力を供給できます。USB はバックアップ電源として機能し、製品内のシステムの他の要素のデバッグに使用することも、メインの 24VAC が利用できない場合にバッテリ充電用として使用することもできます。TIDA-010932 は USB に電力を供給しません。USB ホストからの電力をシンクするだけです。図 2-6 に示すよう に、ESD および過電圧保護機能を内蔵しています。
このリファレンス・デザインは USB 2.0 を使用しているため、USB ホストから引き出せる最大電流として 500mA を想定しています。USB 2.0 仕様では公称 5V からの 5% の許容誤差が認められているため、ホストの電圧範囲は 4.75V~5.25V になります。また USB 2.0 仕様では、すべてのケーブルとコネクタの両端にワーストケースの電圧降下が許容されるため、負荷側の合計電圧は 4.35V になります。TIDA-010932 は、USB 2.0 のワーストケース仕様に適合するように設計されています。
R29 と C6 は USB Vbus にスナバ回路を提供し、ケーブルのインダクタンスと容量性負荷の共振に起因するオーバーシュートとリンギングを低減します。スナバ回路はシステム設計ごとに調整する必要があります。したがって、TIDA-010932 で使用するスナバ部品の値は、新しいシステムの設計時にテストを実施し、それに応じて変更する必要があります。