JAJU897 june 2023 BQ24072 , LMR36520 , TLV62568 , TPS2116
TIDA-010932 は、2 つの電源レール (LMR36520 からの 5V と USB からの 5V) の電流センシング用の INA2180 (図 2-11) も内蔵しています。このデバイスの出力は BoosterPack™ ヘッダーにも接続されるため、データ収集が容易になり、MCU LaunchPad™が接続されている場合はシステムの電力を監視できます。
INAx180 の精度を最大限に上げるには、できるだけ大きな電流検出抵抗を選択します。検出抵抗が大きいほど、与えられた電流の量に対する差動入力信号が大きくなり、オフセット電圧が誤差に与える影響が低減されます。ただし、特定のアプリケーションで電流検出抵抗をどれだけ大きくできるかについては、実用面での制限があります。特定の消費電力バジェットでの電流検出抵抗の最大値は、式 19 で計算されます。
ここで
電流検出信号が出力に正しく渡されるよう、正と負の両方の出力スイングについて制限を調べる必要があります。デバイスが正のスイング制限に達しないための RSENSE とゲインの最大値は、式 20 で示されます。
ここで、
負のスイング制限は、特定のアプリケーションでどれだけ小さい検出抵抗を使用できるかを制限します。検出抵抗の最小サイズの制限は、式 21 で示されます。
ここで