JAJY144A March   2024  – March 2024 BQ25171-Q1 , BQ25622 , BQ25638 , LMQ66430-Q1 , LMR36502 , TPS37-Q1 , TPS62903-Q1 , TPSM365R15

 

  1.   1
  2.   概要
  3.   概要
  4.   さまざまな電源アプリケーションにおけるナノ IQ の重要性
  5.   産業用 BMS モニタにおけるナノ IQ の実現
  6.   車載用 BMS モニタにおけるナノ IQ の実現
    1.     産業用ホーム オートメーション チャージャにおけるナノ IQ の実現
  7.   車載用 BMS チャージャにおけるナノ IQ の実現
  8.   電圧スーパーバイザにおけるナノ IQ の実現
  9.   産業用およびパーソナル エレクトロニクス用 DC/DC コンバータにおけるナノ IQ の実現
  10.   車載用 DC/DC コンバータにおけるナノ IQ の実現
  11.   まとめ
  12.   参考資料
  13.   その他の資料

さまざまな電源アプリケーションにおけるナノ IQ の重要性

デバイスの世代を追うごとにバッテリ寿命を向上させる必要性が高まっており、IQ の低減が求められています。これらのデバイスは、通常モード、スリープ / スタンバイ モード、またはシャットダウン モードで動作するように構成できます。通常モードは電源アプリケーションのミッション プロファイル [1] のごく一部にしか過ぎず、この種の製品はほとんどの時間スタンバイ モードになっています。電源からの消費電流は、高速通信のバーストが発生する通常モードでは数ミリアンペア、スリープ モードやスタンバイ モードに入ると数ナノアンペアとなります。ナノアンペア レベルの動作モードでは、バッテリ寿命を延長するために電力を節約することができます。

このホワイト ペーパーでは、産業用および車載用の BMS バッテリ電圧モニタ、チャージャ、DC/DC コンバータ、電圧スーパーバイザなど、さまざまな電源アプリケーションでナノ IQ を実現する設計メカニズムについて、課題とともに説明します。一方では、ナノ IQ はバッテリ寿命の延長を可能にするために必要であり、他方では、集積回路 (IC) はシステム ウェークアップなどの機能を維持するために一定量の IQ を消費する必要があります。