JAJY144A March 2024 – March 2024 BQ25171-Q1 , BQ25622 , BQ25638 , LMQ66430-Q1 , LMR36502 , TPS37-Q1 , TPS62903-Q1 , TPSM365R15
電動工具や電動自転車のような多くのバッテリ駆動製品は、さまざまな電力状態において機能性と IQ のバランスをとる必要があります。たとえば、(トリガを引いた) アクティブ状態の電動工具は数アンペアの電流を消費し、電動工具で使用されるバッテリ モニタの IQ は、システムの他の部分に対して無視できるほど小さくなります。ただし、この同じバッテリ駆動の電動工具は、基本的な保護機能を有効にした状態で、スリープ モードで何時間または何日もテーブルの上に置かれている可能性があります。また、電動工具はトリガを引いたときに素早く反応できなければなりません。このような低電力状態では、BMS モニタが消費する IQ の方がはるかに重要になります。
保護機能が有効なスリープ モード、(システム マイクロコントローラ [MCU] のメモリを保持するために) イネーブルにした電圧レギュレータ、A/D コンバータを介したデューティ サイクルの電圧、電流、温度の測定により、システムは完全に保護され、迅速な応答が可能であると同時に、アクティブ モードに比べて消費電力を 1/10 以上削減することができます。テキサス・インスツルメンツの産業用モニタにはさまざまなスリープ モード オプションがあります。保護機能を有効に保つ (放電パスをイネーブルに保つ) かどうか、低ドロップアウト レギュレータをイネーブルにするかどうか (システム MCU がメモリを保持し、ミリ秒単位ではなくマイクロ秒単位で回復できるようにする) かどうか選択できるほか、電圧、電流、温度を測定するデューティ サイクル オプションにより、消費電力と性能を最適化するためにカスタマイズできる、安全で動作可能なスリープ モードを実現できます。