パッケージ情報
パッケージ | ピン数 WQFN (RSN) | 32 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 85 |
パッケージ数量 | キャリア 250 | SMALL T&R |
BQ25710 の特徴
- BQ25700Aとピン互換およびソフトウェア互換
- 1S~4S バッテリを広範囲の入力電源から充電
- 3.5V~24V の入力動作電圧範囲
- USB2.0、USB 3.0、USB 3.1 (Type C)、USB Power Delivery (USB-PD) 入力電流設定に対応
- 降圧、昇降圧、および昇圧動作間のシームレスな移行
- ソース過負荷に対する入力電流および電圧のレギュレーション (IDPM および VDPM)
- 電力 / 電流モニタによる CPU スロットル処理
- 包括的な PROCHOT プロファイル、IMVP8/IMVP9 準拠
- 入力およびバッテリ電流モニタ
- システム電力モニタ、IMVP8/IMVP9 準拠
- Narrow VDC (NVDC) パワー・パス・マネージメント機能
- バッテリなしまたは消耗したバッテリでの即時オン
- アダプタの過負荷時にバッテリでシステムを補完
- 補完モードでのバッテリ MOSFET の理想ダイオード動作
- バッテリから USBポートへ電源供給 (USB OTG)
- 分解能 8mV の 3V~ 20.8V OTG
- 分解能 50mA の最大 6.4A の出力電流制限
- システムの電力効率向上とバッテリの高速充電に向けた、テキサス・インスツルメンツによる特許申請中のパス・スルー・モード (PTM)
- バッテリのみをシステム電源とする場合は、Vmin アクティブ・プロテクション (VAP) モードにより、システムのピーク電力スパイク時に入力コンデンサでバッテリを補完
- 入力電流最適化 (ICO) により最大入力電力を抽出
- 2.2µH または 1.0µH インダクタの 800kHz または 1.2MHz にプログラム可能なスイッチング周波数
- ホスト制御インターフェイスによる柔軟なシステム構成
- SMBus ポートにより、最適なシステム性能とステータス・レポートを実現
- EC 制御なしでハードウェア・ピンにより入力電流制限を設定
- 内蔵された ADC により電圧、電流、電力を監視
- 高精度のレギュレーションと監視
- ±0.5% の充電電圧レギュレーション
- ±2% の入力 / 充電電流レギュレーション
- ±2% の入力 / 充電電流監視
- ±4% の電力監視
- 安全
- サーマル・シャットダウン
- 入力、システム、バッテリの過電圧保護
- 入力、MOSFET、インダクタの過電流保護
- 安全性関連の認定
- IEC 62368-1 CB 認定
- 小さいバッテリ静止電流
- パッケージ:32 ピン 4 × 4 WQFN
BQ25710 に関する概要
このデバイスは同期整流 NVDC 昇降圧バッテリ充電コントローラであり、スペースに制約がある 1S~4S バッテリ充電機器に適した、部品数の少ない高効率のソリューションです。
NVDC 構成により、システムをバッテリの電圧にレギュレートしながら、システムの最低電圧を下回らないように維持できます。バッテリが完全に放電した場合や取り外された場合でも、システムは動作を続けられます。負荷電力が入力電源の定格を超過すると、バッテリは補完モードに移行し、システムの故障を防止します。
BQ25710 は、USBアダプタ、高電圧 USB PD ソース、従来型のアダプタなど、広範な入力電源からバッテリを充電します。
電源投入時に、充電器は入力電源およびバッテリの状況に基づいてコンバータを降圧、昇圧、昇降圧型のいずれかの構成に設定します。充電器はホストの制御なしに、降圧、昇圧、昇降圧型の構成間を自動的に遷移します。
入力電源が存在しない場合、 BQ25710 は 1~4 セル・バッテリからのUSB On-the-Go (OTG) 機能をサポートするため、8mV の分解能で VBUS に 3V~20.8V の可変電圧を出力できます。OTG の出力過渡電圧スルーレートは設定可能であり、USB PD 3.0 PPS 仕様に準拠しています。
バッテリのみをシステム電源とし、 USB OTG ポートに外部負荷を接続していない場合、 BQ25710 は Vmin アクティブ・プロテクション (VAP) 機能をサポートするため、バッテリから VBUS 電圧を充電して、入力デカップリング・コンデンサに蓄電できます。システムのピーク電力スパイク時には、バッテリから大電流が引き出されるため、バッテリからシステムへのインピーダンスによる電圧降下が大きくなります。入力コンデンサに蓄えられた電力がシステムを補完することにより、システムの電圧が最低値を下回り、システムが故障するのを防止できます。この Vmin アクティブ・プロテクション (VAP) は、SOC の高電力要求周期においてシステムのピーク電力を吸収するように設計されているため、インテルは 1S~2S バッテリ搭載プラットフォームに強く推奨しています。
BQ25710 はアダプタの電流、バッテリの電流、システムの電力を監視します。柔軟にプログラムされる PROCHOT 出力は、必要に応じてスロットル・バックのため CPU へ直接接続されます。