パッケージ情報
パッケージ | ピン数 LQFP (PM) | 64 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 125 |
パッケージ数量 | キャリア 160 | JEDEC TRAY (10+1) |
TMS320F280039 の特徴
- 120MHz の TMS320C28x 32 ビット DSP コア
- IEEE 754 浮動小数点ユニット (FPU)
- 高速整数除算 (FINTDIV) をサポート
- 三角関数演算ユニット (TMU)
- 非線形 PID (NLPID) 制御をサポート
- CRC エンジンおよび命令 (VCRC)
- 10 個のハードウェア・ブレークポイント (ERAD による)
- IEEE 754 浮動小数点ユニット (FPU)
- プログラム可能な制御補償器アクセラレータ (CLA)
- 120MHz
- IEEE 754 単精度浮動小数点命令
- メイン CPU と独立にコードを実行
- オンチップ・メモリ
- 3 つの独立したバンクで構成される 384KB (192KW) フラッシュ (ECC 保護)
- 69KB (34.5KW) RAM (ECC 保護)
- セキュリティ
- JTAGLOCK
- ゼロピン ブート
- デュアル・ゾーン・セキュリティ
- クロックおよびシステム制御
- 2 つの内部 10MHz 発振器
- 水晶発振器または外部クロック入力
- ウィンドウ付きウォッチドッグ・タイマ・モジュール
- クロック消失検出回路
- デュアル・クロック・コンパレータ (DCC)
- 3.3V I/O 設計
- 内部 VREG 生成により、単一電源設計が可能
- ブラウンアウト・リセット (BOR) 回路
- システム・ペリフェラル
- 6 チャネル DMA (Direct Memory Access) コントローラ
- 55 の個別にプログラム可能な多重化汎用入出力 (GPIO) ピン
- アナログ・ピン上の 23 本のデジタル入力
- アナログ・ピン上の 2 本のデジタル入出力 (AGPIO)
- 強化ペリフェラル割り込み拡張 (ePIE)
- 多様な低消費電力モード (LPM) のサポート
- 組み込みリアルタイム解析および診断 (ERAD)
- 固有の識別 (UID) 番号
- 通信ペリフェラル
- 1 つの電力管理バス (PMBus) インターフェイス
- 2 つの I2C (Inter-integrated Circuit) インターフェイス
- 1 つの CAN/DCAN (Controller Area Network) バス・ポート
- 1 つの CAN FD/MCAN (Controller Area Network with Flexible Data-Rate) バス・ポート
- 2 つのシリアル・ペリフェラル・インターフェイス (SPI) ポート
- 2 つの UART 互換シリアル通信インターフェイス (SCI)
- 2 つの UART 互換 LIN (Local Interconnect Network) インターフェイス
- 1 つのトランスミッタおよび 1 つのレシーバを備えた最大 200Mbps の高速シリアル・インターフェイス (FSI)
- アナログ・システム
- 3 つの 4MSPS、12 ビット A/D コンバータ (ADC)
- 最大 23 の外部チャネル (2 つの gpdac 出力を含む)
- ADC ごとに 4 つの後処理ブロック (PPB) を内蔵
- 12 ビット・リファレンス D/A コンバータ (DAC) を備えた 4 つのウィンドウ付きコンパレータ (CMPSS)
- デジタル・グリッチ・フィルタ
- 2 つの 12 ビット DAC 出力 (バッファ付き)
- 3 つの 4MSPS、12 ビット A/D コンバータ (ADC)
- 拡張制御ペリフェラル
- 16 の ePWM チャネル、うち 8 チャネルが高分解能 (分解能 150ps)
- デッドバンド・サポートを内蔵
- ハードウェア・トリップ・ゾーン (TZ) を内蔵
- 3 つの拡張キャプチャ (eCAP) モジュール
- 3 つの eCAP モジュールのうちの 1 つで高分解能キャプチャ (HRCAP) を利用可能
- 2 つの拡張直交エンコーダ・パルス (eQEP) モジュール、CW/CCW 動作モードをサポート
- 8 つのシグマ-デルタ・フィルタ・モジュール (SDFM) 入力チャネル (チャネルごとに 2 つのパラレル・フィルタ)
- 標準 SDFM データ・フィルタリング
- 過大値または過小値の条件で高速動作を行うためのコンパレータ・フィルタ
- 組み込みパターン・ジェネレータ (EPG)
- 16 の ePWM チャネル、うち 8 チャネルが高分解能 (分解能 150ps)
- 構成可能ロジック・ブロック (CLB)
- 4 タイル
- 既存のペリフェラル機能を強化
- Position Manager ソリューションをサポート
- ホスト・インターフェイス・コントローラ (HIC)
- 外部ホストから内部メモリへのアクセス
- バックグラウンド CRC (BGCRC)
- 32 ビット・データの 1 サイクル CRC 演算
- AES (Advanced Encryption Standard) アクセラレータ
- ライブ・ファームウェア・アップデート (LFU)
- 古いファームウェアから新しいファームウェアへの高速なコンテキスト切り替え
- フラッシュ・バンク消去時間の改善
- 診断機能
- メモリ・パワー・オン自己テスト (MPOST)
- ハードウェア組み込み自己テスト (HWBIST)
-
機能安全準拠 (PZ および Q100 PM パッケージのみ)
- 機能安全アプリケーション向けに開発
- ISO 26262 および IEC 61508 システムの設計を支援するドキュメントを使用可能
- ASIL D および SIL 3 までの決定論的能力
- ASIL B および SIL 2 までのハードウェア能力
- 安全関連認証
- TÜV SÜD による ASIL B および SIL 2 までの ISO 26262 認証 (PZ および Q100 PM パッケージのみ)
- パッケージ・オプション:
- 100 ピンの薄型クワッド・フラットパック (LQFP) [接尾辞 PZ]
- 80 ピンの薄型クワッド・フラットパック (LQFP) [接尾辞 PN]
- 64 ピン (LQFP) [接尾辞 PM]
- 48 ピン (LQFP) [接尾辞 PT]
- 温度オプション:
- 自由気流 (TA):-40℃~125℃
- 接合部温度 (TJ):-40℃~150℃
TMS320F280039 に関する概要
TMS320F28003x (F28003x) は、電力密度の向上、スイッチング周波数の向上、GaN および SiC 技術の使用のサポートなど、パワー・エレクトロニクスの効率を向上させるように設計された、スケーラブルできわめてレイテンシの低いデバイスである C2000™ リアルタイム・マイクロコントローラ・ファミリの製品です。
主なアプリケーションには以下が含まれます。
リアルタイム制御サブシステムは、テキサス・インスツルメンツの 32 ビット C28x DSP コアをベースにしており、オンチップ・フラッシュまたは SRAM から実行される浮動小数点または固定小数点コードに対して 120MHz の信号処理性能を発揮します。C28x CPU は、浮動小数点演算ユニット (FPU)、三角関数演算ユニット (TMU) および VCRC (巡回冗長検査) 拡張命令セットによってさらに強化され、リアルタイム制御システムでよく使われる主要なアルゴリズムを高速化します。
CLA により、一般的なタスクの負荷の多くをメインの C28x CPU から取り除くことができます。CLA は独立の 32 ビット浮動小数点演算アクセラレータであり、CPU と並列に実行されます。さらに、CLA には独自の専用メモリ・リソースがあり、一般的な制御システムで必要となる主要なペリフェラルに直接アクセスできます。ANSI C のサブセット、およびハードウェア・ブレークポイントやハードウェアによるタスク切り替えなどの主要な機能が標準でサポートされています。
F28003x は、最大 384KB (192KW) のフラッシュ・メモリをサポートしています。これらは 3 つの 128KB (64KW) バンクに分割されるため、プログラミングと実行を並列に行えます。最大 69KB (34.5KW) のオンチップ SRAM も利用でき、フラッシュ・メモリを補完できます。
F28003x のライブ・ファームウェア・アップデート・ハードウェア拡張により、古いファームウェアから新しいファームウェアへのコンテキスト切り替えを高速化し、デバイス・ファームウェアの更新時のアプリケーションのダウンタイムを最小限に抑えることができます。
F28003x リアルタイム・マイクロコントローラ (MCU) に内蔵された高性能アナログ・ブロックは、リアルタイム・シグナル・チェーン性能を最適化するために、処理および PWM ユニットと密結合されています。16 個の PWM チャネルはすべて周波数に依存しない分解能モードをサポートしており、3 相インバータから、力率補正、高度なマルチレベル電源トポロジまで、さまざまな電力段を制御できます。
構成可能ロジック・ブロック (CLB) を内蔵しているため、ユーザーはカスタム・ロジックを追加し、FPGA に類似した機能を C2000 リアルタイム・マイコンに統合できます。
インターフェイスは、各種の業界標準通信ポート (SPI、SCI、I2C、PMBus、LIN、CAN、CAN FD など) によりサポートされており、最適な信号配置を行うための複数のピン多重化方法を備えています。高速シリアル・インターフェイス (FSI) を使用すると、絶縁境界越しに最高 200Mbps の堅牢な通信が可能です。
C2000 プラットフォームの新機能であるホスト・インターフェイス・コントローラ (HIC) は、外部ホストから TMS320F28003x のリソースへの直接アクセスを可能にする高スループット・インターフェイスです。
C2000 マイコンは、お客様のリアルタイム制御システムに適した選択肢です。その機能について詳しく知るには、『C2000™ リアルタイム・マイクロコントローラを使った開発のための基本ガイド』をご覧いただくとともに、C2000™ リアルタイム制御 MCU のページにアクセスしてください。
『C2000™ リアルタイム制御マイクロコントローラ (MCU) を使用した設計の開始』入門ガイドは、C2000 デバイスを使用する開発について、ハードウェアからサポート・リソースまで、あらゆる側面をカバーしています。 主要な参考資料に加えて、各セクションには関連するリンクとリソースが掲載されており、さらに詳細な情報を知ることができます。
導入前の評価にはTMDSCNCD280039C 評価ボードをご覧になり、C2000Ware をダウンロードしてください。