レガシー製品は、シリアル・ポートのみを搭載していることがあります。この種の最終製品 (end equipment、EE) へのアクセスは、難易度が高くなりつつあります。この種の製品を共有ネットワークに追加し、(リモート制御ステーションなど) 長距離を隔てた場所からアクセスすることは事実上不可能だからです。シリアルからイーサネット (S2E) への変換コンバータは、この種の EE が投げかける課題を解決するためのシンプルな答えを提供します。このリファレンス・デザインはイーサネットをベースとする TM4C129x (従来の呼称は Tiva) マイコンを活用して S2E コンバータを実装し、開発期間の短縮とコスト削減につなげることができます。
特長
- シリアル / Telnet 変換ポートを 2 組搭載し、2 台の異なるシリアル・デバイスに同時に接続可能
- HTTP 構成 Web サーバーを実装しており、IP アドレス、シリアル・ポート、Telnet ポートの設定をダイナミックに管理可能 (実行時)
- 構成パラメータを EEPROM (電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ) に格納し、ファクトリ設定を復元する機能も搭載
- ソフトウェアは FreeRTOS™ を使用し、タスク・スケジューリング、lwIP TCP/IP スタック、TI の TivaWare™ for C シリーズ・ソフトウェア (ドライバ・ライブラリとロケータ (位置識別) サービスが付属) に対応しているので、アプリケーション開発の簡素化が可能
- EK-TM4C129XL (コネクテッド LaunchPad) や DK-TM4C129X (最小限の改修が前提) との組み合わせで動作する設計を採用したソフトウェアは、TI の Code Composer Studio™ (CCS) ソフトウェア、Keil® MDK、IAR™ Embedded Workbench、GNU などのサポート対象ツールチェーンに対応
- RS-232 PHY を搭載したオプションのボードと組み合わせると、EK-TM4C129XL や DK-TM4C129X に容易に接続可能