パッケージ情報
パッケージ | ピン数 WQFN (RTW) | 24 |
動作温度範囲 (℃) -40 to 85 |
パッケージ数量 | キャリア 250 | SMALL T&R |
BQ25601 の特徴
- 高効率 1.5MHz 同期整流スイッチ・モード降圧チャージャ
- 5V 入力から 2A で 92% の充電効率
- USB 電圧入力 (5V) 用に最適化
- 軽負荷動作向けに、低消費電力のパルス周波数変調 (PFM) モードを選択可能
- USB On-The-Go (OTG) をサポート
- 最大 1.2A を出力可能な昇圧コンバータ
- 1A 出力で 92% の昇圧効率
- 正確な定電流 (CC) 制限
- 最大 500µF の容量性負荷に対するソフトスタート
- 出力短絡保護
- 軽負荷動作のための低消費電力 PFM モード
- 1 つの入力で USB 入力および高電圧アダプタに対応
- 3.9V~13.5V の入力電圧範囲に対応、入力電圧の絶対最大定格 22V
- USB 2.0、USB 3.0 規格、高電圧アダプタ (IINDPM) に対応する、プログラム可能な入力電流制限 (100mA の分解能で 100mA~ 3.2A)
- 最高 5.4V の入力電圧制限による最大電力トラッキング (VINDPM)
- バッテリ電圧に自動的に追従する VINDPM スレッショルド
- USB SDP、DCP および非標準アダプタの自動検出
- 19.5mΩ のバッテリ放電 MOSFET による高いバッテリ放電効率
- ナロー VDC (NVDC) パワー・パス管理
- バッテリ未接続または深放電状態でも即時オン
- バッテリ補助モードで理想ダイオード動作
- BATFET 制御により出荷モード、ウェイクアップ、完全システム・リセットをサポート
- 柔軟性の高い、自律および I 2C モードにより最適なシステム性能を実現
- すべての MOSFET、電流センシング、ループ補償を含む高度な統合
- 高精度
- ±0.5% の充電電圧レギュレーション
- 1.5A で±5% の充電電流レギュレーション
- 安全および規制の認定:
- IEC 62368-1 最終機器規格
BQ25601 に関する概要
BQ25601 は、シングル・セル・リチウムイオンおよびリチウムポリマー・バッテリ向けの、高度に統合された 3A スイッチ・モード・バッテリ充電管理およびシステム・パワー・パス管理デバイスです。 パワー・パスのインピーダンスが低いため、スイッチ・モードの動作効率が最適化され、バッテリ充電時間の短縮と、放電フェーズにおけるバッテリ駆動時間の延長を実現できます。 充電およびシステムの設定に I 2C シリアル・インターフェイスを使用できるため、真に柔軟なソリューションとなります。
BQ25601 は、広範な スマートフォン、タブレットおよび携帯デバイス向けに、高い入力電圧をサポートし、高速充電を行います。 入力電圧 / 電流レギュレーションにより、バッテリに最大限の充電電力を供給できます。また、ハイサイド・ゲート・ドライブ用のブートストラップ・ダイオードを内蔵し、システム設計の簡素化を実現しています。 I 2C シリアル・インターフェイスを使って充電とシステムの設定ができるので、真に柔軟性の高いソリューションとなります。
このデバイスは、標準の USB ホスト・ポート、USB 充電ポート、USB 対応高電圧アダプタなど、幅広い入力ソースをサポートしています。 また、内蔵された USB インターフェイスによって、デフォルトの入力電流制限を設定しています。 デフォルトの入力電流制限を設定するためには、USB PHY デバイスなどシステムに内蔵されている検出回路の結果を使用します。入力電流および電圧レギュレーションにより、USB 2.0 および USB 3.0 の電力仕様に準拠しています。また、このデバイスは USB On-the-Go (OTG) の動作電力定格仕様にも適合しており、VBUS 上で最大 1.2A までの定電流制限付きで 5.15V を供給します。
パワー・パス管理により、システムはバッテリ電圧より少し高く、かつ、最低システム電圧 (プログラム可能) の 3.5V より低下しないようにレギュレートされます。この機能により、システムはバッテリが完全に消耗したとき、または取り除かれたときでも動作を継続できます。入力電流制限または電圧制限に達すると、パワー・パス管理により、充電電流が自動的に ゼロまで低下します。システム負荷が引き続き増大すると、パワー・パスは、システムの電力要件が満たされるまでバッテリを放電します。この補助モードにより入力ソースの過負荷を防止します。
このデバイスはソフトウェア制御なしに、充電サイクルを開始、終了できます。バッテリ電圧を感知し、プレコンディショニング、定電流、定電圧という 3 つのフェーズを移行してバッテリを充電します。充電サイクルの終了時、充電電流があらかじめ設定された制限値を下回り、バッテリ電圧が再充電スレッショルドを上回ると、チャージャは自動的に処理を終了します。十分に充電されたバッテリが再充電スレッショルドを下回ると、チャージャは自動的に次の充電サイクルを開始します。
このチャージャは、バッテリの負温度係数サーミスタ監視、充電安全タイマ、過電圧および過電流保護など、バッテリ充電とシステム運用のための多様な安全機能を備えています。サーマル・レギュレーションにより、接合部温度が 110℃ (プログラム可能) を超えると充電電流が低減されます。STAT 出力により、充電状態とフォルト状態がレポートされます。その他の安全機能として、充電および昇圧モードでのバッテリ温度センシング、サーマル・レギュレーションおよびサーマル・シャットダウン、入力 UVLO および過電圧保護があります。 VBUS_GD ビットは、適切な電源が存在することを示します。フォルトが発生すると、 INT 出力により即座にホストに通知します。
このデバイスは、 QON ピンで BATFET イネーブルおよびリセットを制御することにより、低消費電力の出荷モードを終了したり、あるいはシステム全体のリセット機能を実行したりできます。
このデバイスは、 24 ピン、4mm × 4mm × 0.75mm の薄型 WQFN パッケージで供給されます。