JAJA784 December 2022 AMC1202 , AMC1302 , AMC1306M05 , AMC22C11 , AMC22C12 , AMC23C10 , AMC23C11 , AMC23C12 , AMC23C14 , AMC23C15 , AMC3302 , AMC3306M05
ポイント D に配置された電流センサをフィードフォワードに使用する場合に必要な最小帯域幅を評価するため、以下の条件を適用してシステム シミュレーションを実行しました。
シミュレーションを実行し、フィードフォワードの有無による負荷過渡性能を比較しました。図 2-17に結果を示します。フィードフォワードなしの場合、負荷がかかると DC リンク電圧が大幅に降下し、コンバータの動作が不安定になる可能性があります。フィードフォワードありの場合、性能が大幅に向上し、負荷過渡応答が 1/5 に低減されます。一方、シミュレーション結果は、DC レールの電力を測定する機能に加え、警告を発することなく接続や切断が行われる負荷と一緒に配置された場合、この追加センサが非常に有用であることを示しています。
図 2-18 は、全体の帯域幅が dq 電流ループによって制限されているため、電流センサの帯域幅が性能向上に果たす役割はわずかであることを示しています。
まとめると、フィードフォワードの目的で電流センサをポイント D に配置する場合、< 10kHz の低帯域幅で十分ということなります。一般に、電流センサの帯域幅は電流ループの帯域幅の少なくとも 2 倍である必要があります。