JAJY121B September 2021 – April 2023 BQ25125 , LM5123-Q1 , LMR43610 , LMR43610-Q1 , LMR43620 , LMR43620-Q1 , TPS22916 , TPS3840 , TPS62840 , TPS63900 , TPS7A02
外部コンデンサのリーケージは 1 つの懸案事項になります。どのレギュレータでも、入力と出力両方のコンデンサが、静止電流 (IQ) の増加要因になります。外部コンデンサのリーケージを評価する優れた方法の 1 つを図 19 に示します。ここでは、コンデンサのさまざまな絶縁抵抗 (Rp) 仕様について、コンデンサの両端間で測定した電圧降下を時間に対して示してます。データシートの値と無関係にコンデンサのリーケージを測定することを推奨します。コンデンサを既知の電圧まで充電し、時間の経過とともに降下を監視するのは、さまざまなコンデンサ オプションを定量化して比較するための優れた方法です。絶縁抵抗が最大であるコンデンサは、時間による降下が最小になります。
コンデンサのリーケージ以外に、電圧計の入力インピーダンスは低静止電流 (IQ) を測定するセットアップで重要な役割を果たし、不正確な結果につながる要因にもなります。インピーダンスが 10MΩ である標準的な電圧計を、電源レギュレータの入力または出力に接続すると、電源電圧または出力電圧が 5V である場合に 500nA の電流消費に寄与することになります。TPS7A02 LDO の場合、内部の自己消費静止電流 (IQ) は 25nA なので、この外部リーケージはその 20 倍に達することになります。
正しい測定方法と、電圧計および電流計を適切な場所に接続する方法で、測定誤差を防止することができます。 図 20 に、さまざまなテストのセットアップと、それらが効率に及ぼす影響を示します。負荷が 0.1mA 未満である場合、これらはすでにかなり大きい影響を及ぼしています。超低 IQ 測定のセットアップに関する問題を回避するための最適なオプションに関するヒントについては、Analog Design Journal の記事、『超低 IQ デバイスの効率を正確に測定する』を参照してください。