JAJY121B September 2021 – April 2023 BQ25125 , LM5123-Q1 , LMR43610 , LMR43610-Q1 , LMR43620 , LMR43620-Q1 , TPS22916 , TPS3840 , TPS62840 , TPS63900 , TPS7A02
デバイス レベルで改良を実施すると、システム レベルの設計を簡素化することができます。これに該当する 1 つの例は、60mΩ、リーケージ 10nA のロード スイッチである TPS22916 が搭載しているスマート イネーブル機能です。超低リーケージと超低静止電流 (IQ) 特性に加えて、このデバイスはスイッチをオンにするスマートな方法も実現しています。通常、ON ピンに内部プルダウン抵抗を取り付けているので、スイッチを制御するマイコンが高インピーダンス (Z) 状態に移行する状況でも、パワー スイッチが偶発的にオンに切り替わる事態を確実に防止できます。残念ながら、これらのプルアップ抵抗とプルダウン抵抗は、システム レベルの静止電流 (IQ) に悪影響を及ぼします。
図 24 に示すように、TPS22916 は他の多くのナノ静止電流 (IQ) 製品と同様、スマート オンまたはスマート イネーブル回路を搭載しています。この回路は、ソフト スタートを実施した後はプルダウン パスを開回路にして、従来発生していた常時オンの静止電流 (IQ) を排除すると同時に、デバイスへの電力供給がオフになっているときは既知の低インピーダンス状態を引き続き維持することを保証します。