このウルトラモバイル近赤外線(NIR)分光器リファレンス・デザインは TI の DLP テクノロジーと単素子 InGaAs 検出器の組み合わせにより高性能測定を可能にします。高価な InGaAs アレイ検出器や壊れやすい回転回折格子を使用したアーキテクチャとは異なり、低コストでポータブルなフォーム・ファクタを実現します。このリファレンス・デザインは Bluetooth Low Energy に対応しており、食品、農業、製薬、石油化学などのアプリケーション向けのハンドヘルド分光器によるモバイル・ラボ測定を可能にします。TI の Tiva プロセッサにより、クラウド上にあるデータベースを携帯電話/スマートフォン・ネットワーク経由で活用し、ラボと同等の分析をリアルタイムで実行することができます。それにより、食品や肌の分析、ウェアラブル機器による健康管理ソリューションを実現できます。デベロッパー企業は、革新的な iOS と Android アプリケーションを通じ、独自のデータ・コレクションと分析が可能になります。
特長
- 波長範囲 900 ~ 1700nm のスペクトル透過率データを 1 秒未満で取得可能で、6,000:1 を超える信号対ノイズ比(SNR)を実現
- 単素子 InGaAs 検出器を採用した設計により、高い光スループットと、InGaAs アレイよりも低いコストを実現
- スペクトル・データをモバイル・デバイスにワイヤレス接続できる Bluetooth Low Energy を採用
- プログラマブル波長フィルタリングにより、一定の信号対ノイズ比(SNR)でのスキャン、波長と分解能のオンザフライ調整、計量化学アルゴリズムを実現
- 最大 1824 個のデータ・ポイントに対応する高分解能スペクトル・アクイジションを実現
- MEMS 技術の採用により、回転回折格子や回転ミラーを使用せずに携帯機器への対応が可能