パッケージ情報
パッケージ | ピン数 SOT-223 (DCY) | 4 |
動作温度範囲 (℃) 0 to 125 |
パッケージ数量 | キャリア 2,000 | LARGE T&R |
LM317-N の特徴
- 1%の出力電圧精度保証(LM317A)
- ライン・レギュレーションは0.01%/V を保証(LM317A)
- 出力電流は1.5Aを保証
- 出力電圧の最低は1.2Vまで設定可能
- 温度に対して一定の過電流制限値
- リップル除去率は80dB
- 出力は電流制限機能により保護
LM317-N に関する概要
LM317 は、出力電圧1.2 ~ 37V で出力電流1.5Aを供給できる正電圧可変型3 端子レギュレータIC です。 出力電圧は外付け の2 個の抵抗で設定でき、通常の固定型レギュレータより優れたライン/ ロード・レギュレーションを実現しています。 また、この製 品は標準的なパワー・トランジスタと同型のパッケージで供給されているので、取扱いや実装も簡単です。
出力固定型よりも優れたパフォーマンスを持っていることに加えて、過負荷に対する万全な保護機能も備えており、電流制限機 能、熱暴走保護機能、安全域保護機能がIC チップに内蔵されています。 これらすべての過負荷保護機能は、仮に調整端子が 接続されていない時でも完全に作動します。
多くの場合、前段のAC 平滑フィルタが入力側バイパスの役目を果してくれるので、IC が平滑フィルタから6 インチ以上離れている 時以外、入力側にコンデンサを接続する必要はありません。 出力側にコンデンサを追加するとトランジェント応答を改善できます。 ア ジャストメント端子にコンデンサを追加すると、標準的な3 端子レギュレータでは困難だったリップル除去率の大幅な改善ができま す。
この製品は、従来の固定型レギュレータからの置き換え以外に、他のさまざまな応用が考えられます。 フローティング方式により入 出力の電圧差に対してのみ反応するため、入出力電圧差の規定( 絶対最大定格40V)さえ超えなければ、すなわち、出力を短絡 させない限り、数100V の入力電圧にも動作が可能です
応用面では、非常に単純な出力可変型スイッチング・レギュレータ、出力設定抵抗の切り替えによるプログラマブル・レギュレータ などが考えられます。 また、VOUTピンとADJピンの間に抵抗を入れて高精度な電流源としても使用できます。 調整端子をグラウン ドにクランプすると、過大な負荷にほとんど電流を流さないよう出力電圧を1.2V まで下げる電気的シャットダウン機能を備えた電源を 実現できます。
大きな出力電流を必要とする応用には、LM350 (3A)、LM338(5A) が用意されているので、それぞれのデータシートを参照くだ さい。また、負電圧出力を必要とする場合には、LM337 (1.5A)、LM333 (3A) のデータシートを参照ください。