TMDSEMU110-U
XDS110 JTAG デバッグ・プローブ
TMDSEMU110-U
概要
TI (テキサス・インスツルメンツ) の XDS110 は、TI の各種組込みプロセッサを意図した、新しいクラスのデバッグ・プローブ (エミュレータ) です。XDS110 は XDS100 ファミリを置き換える製品であり、同時に、単一製品で幅広い規格 (IEEE1149.1、IEEE1149.7、SWD) をサポートしています。すべての XDS デバッグ・プローブはまた、組込みトレース・バッファ (ETB) を搭載しているすべての Arm プロセッサと DSP プロセッサで、コア・トレースとシステム・トレースをサポートしています。ピン経由でコア・トレースを実行する場合、XDS560v2 PRO TRACE が必要です。
TI (テキサス・インスツルメンツ) の XDS110 は、TI 20 ピン・コネクタ (TI 14 ピン、Arm 10 ピン、Arm 20 ピンを接続するための複数のアダプタ付属) とホスト側の USB 2.0 ハイスピード (480Mbps) を経由して、ターゲット・ボードをホスト PC に接続します。この製品はまた、2 つの付加的な接続機能も搭載しています。1 つは補助的な 14 ピン・ポート・コネクタであり、EnergyTrace™ を有効にするほか、1 個の全二重 UART ポートと、4 個の汎用 I/O に対応しています。もう 1 つは拡張 30 ピン・コネクタであり、XDS110 EnergyTrace HDR アドオンとの接続に使用します。
Code Composer Studio™ を使用する場合、バージョン 7.0 またはそれ以降が必要です。
XDS110 は、以下の内容品を同梱したパッケージで出荷されます。
- XDS110 デバッグ・ポッド
- 20 ピン デバッグ・ケーブル
- 14 ピン補助ケーブル
- TI 20 ピンから TI 14 ピンへのコンバータ・アダプタ
- TI 20 ピンから Arm Cortex® 20 ピンへのコンバータ・アダプタ
- TI 20 ピンから Arm Cortex 10 ピンへのコンバータ・アダプタ
- USB ケーブル
- 補助ケーブル向けブレークアウト・ボード
- クイック・スタート・ガイド
サポートしていないデバイス:
- MSP430™ マイコン
- アダプティブ・クロック処理機能を使用する Arm®9 コアを搭載した各種デバイス
- AWR12x ミリ波センサ
- C54x、C62x、C670x、C671x、C672x、C640x、C641x の各デジタル信号プロセッサ
- F24x/C24x マイコン
必要な事項:
- Code Composer Studio v7 (またはそれ以降)、あるいは互換性のあるサード・パーティーの開発環境のインストール。
- 互換性のある JTAG ヘッダのいずれかを実装したターゲット・ボード。
場合によっては必要な事項:
- 別の形式の JTAG ヘッダーを実装したターゲット・ボードを使用する場合の接続のためのアダプタ
出荷情報:
- 製品ボックスのサイズ:260mm x 200mm x 50mm (10.0 インチ x 8.0 インチ x 2.0 インチ)
- 梱包済み製品重量:240g (8.0 オンス)
特長
XDS110 は、TI の各種組込みプロセッサを想定した、最新のエントリ・レベル・デバッグ・プローブ (エミュレータ) です。XDS110 は、JTAG と SWD の各コネクティビティを低コストで実現する包括的なソリューションを意図した設計であり、TI の各種マイコン、プロセッサ、SimpleLink デバイスのデバッグに使用できるエントリ・レベル・デバッグ・プローブの選択肢になります。
XDS110 は XDS100 技術を置き換える製品であり、JTAG、cJTAG、SWD/SWO の各デバッグ・ポートを単一製品に搭載し、TI のさまざまなデバイスをサポートする初のデバッグ・プローブです。また、組込みトレース・バッファ (ETB) を搭載したすべての Arm デバイスと DSP デバイスで、コア・プロセッサとシステム・トレースの両方をサポートしています。特定のデバイスでのトレース機能に関する詳細については、該当デバイスのテクニカル・リファレンス・マニュアル (TRM) をご覧ください
XDS110 はまた、MSP432 向けの EnergyTrace と、SimpleLink ワイヤレス・コネクティビティ・デバイス向けの MSP432 アドオン・モジュールである XDS110 EnergyTrace HDR を搭載した、XDS デバッグ・プローブ・ファミリの最初の製品でもあります。EnergyTrace は、ターゲット・ボードの真のエネルギーと消費電力を測定できる技術であり、ネイティブ (単体動作) で最大 75mA、アドオン・モジュール使用時に最大 800mA を測定できます。フレキシビリティの向上を目的として、EnergyTrace は共通の物理的な接続機能を採用し、1 個の UART ポートと 4 個の GPIO を搭載しているので、ハードウェア全体を制御できます。
XDS110 は、販売開始から長い年月が経過している XDS100 JTAG デバッガ・ファミリに比べ、JTAG と cJTAG の各データ・スループットが高いほか、同じコストで、Arm シリアル・ワイヤ・デバッグ・モードのサポート機能も追加しています。
TI では開発ボードのスペース低減を推進しており、XDS110 は、ターゲット接続用のプライマリ JTAG コネクティビティとして標準的な TI 20 ピン・コネクタを実装しています。これらの点に加えて、すべての派生製品は、TI と Arm の標準的な JTAG ヘッダに接続するためにモジュラー形式のターゲット構成アダプタを採用しています (付属するアダプタは、モデルによって異なります)。
XDS110 ファミリは、従来型の IEEE1149.1 (JTAG)、IEEE1149.7 (cJTAG)、Arm のシリアル・ワイヤ・デバッグ (SWD) とシリアル・ワイヤ出力 (SWO) をサポートしており、+1.8V から最大 +3.6V のインターフェイス・レベルで動作します。
IEEE1149.7 つまり Compact JTAG(cJTAG)は、従来型の JTAG を大幅に改良しており、2 本のピンだけで従来型のすべての機能をサポートします。また、TI のワイヤレス・コネクティビティ・マイコンでの利用も可能です。
シリアル・ワイヤ・デバッグ (SWD) とは、2 本のピンを使用して (JTAG は 4 本のピンを使用)、JTAG より高速なクロック・レートでデータを転送するデバッグ・モードです。シリアル・ワイヤ出力(SWO)を使用する場合は、もう 1 本のピンを追加して、Cortex M4 マイコンで簡潔なトレース動作を実行することができます。
XDS110 は、ホストに対する接続のため、USB 2.0 フルスピード (11Mbps) とハイスピード (480Mbps) のいずれもサポートしています。
XDS110 ファミリには、TI の Code Composer Studio IDE との包括的な互換性があります。こうした組み合わせにより、TI のマイコン、プロセッサ、ワイヤレス・コネクティビティ・マイコンに対する統合型のデバッグ環境、コンパイラ、包括的なハードウェア・デバッグ機能、トレース機能で構成される完全なハードウェア開発環境を実現できます。
その他の XDS 製品:
- XDS110 デバッグ・ポッド
- 20 ピン デバッグ・ケーブル
- 14 ピン補助ケーブル
- TI 20 ピンから TI 14 ピンへのコンバータ・アダプタ
- TI 20 ピンから ARM Cortex 20 ピンへのコンバータ・アダプタ
- TI 20 ピンから ARM Cortex 10 ピンへのコンバータ・アダプタ
- USB2.0 ケーブル
- クイックスタート・ガイド・リーフレット(英語版)
- クイックスタート・ガイド・リーフレット(韓国語版)
- 使用許諾契約リーフレット
AC/DC と DC/DC の各コントローラ (外部 FET)
Arm Cortex-M0+ マイコン
Arm Cortex-R マイコン
Arm ベースのプロセッサ
C2000 リアルタイム・マイコン
Sub-1GHz ワイヤレス・マイコン
Wi-Fi 製品
デジタル信号プロセッサ (DSP)
低消費電力 2.4GHz 製品
産業用ミリ波レーダー・センサ
車載ミリ波レーダー・センサ
車載ワイヤレス接続製品
技術資料
種類 | タイトル | 英語版のダウンロード | 日付 | |||
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* | ユーザー・ガイド | XDS110 Debug Probe User's Guide | 2016年 11月 2日 | |||
* | ユーザー・ガイド | XDS110 Debug Probe User's Guide | 2016年 9月 16日 | |||
アプリケーション・ノート | C2000™ MCU JTAG Connectivity Debug (Rev. C) | PDF | HTML | 2024年 8月 12日 | |||
証明書 | TMDSEMU110-U EC Declaration of Conformity (DoC) (Rev. A) | 2019年 1月 2日 |